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一口に膝の痛みと言っても、どの組織により痛みが出ているのか、簡単ではありませんし複数ある場合も多いですが、最初に医師による診察を受け、画像診断や触診、理学検査などで鑑別することが大切です。
関節内の痛み
その原因が関節内の、骨、関節軟骨、半月板、滑膜にある場合、医師でなくてはその組織に直接アプローチすることが出来ません。
ですので当院で行えることは、それらの組織に負担がかかりにくいように、膝のねじれや屈伸可動域の改善、膝に大きく影響を与える股関節や足関節、足部の機能、上半身の姿勢や重心位置、等の調整を行う施術や運動が主になります。
膝の骨の変形がひどく、どうしても炎症がひかない場合もありますが、そうでなければ痛みが改善することもあります。
また、組織構造の破綻と痛みは必ずしも相関しないというデータがあり、関節内の痛みだと思っていても実際は関節外の痛みの関与の方が大きい場合や、神経系の変化により症状が変化することも多いと感じていますので、変形性膝関節症や半月板損傷という診断があった場合にも、すぐに諦めるのは早いと思います。
関節外の痛み
関節外の痛みは多くありますが、ほとんどが痛む場所や痛み方で鑑別可能です。
・滑液包…膝の周りにはそれぞれの組織の間にクッションのような役割を持つ滑液包というものがあり、膝関節内と繋がっているものもあります。
・膝蓋下脂肪体…お皿の骨の下にある膝蓋靭帯の裏側にある組織で、膝の曲げ伸ばしとともに奥に入り込んだり手前に出たりします。
・神経…太ももの内側を通って膝の感覚を支配する神経、腰椎由来のもの、など神経由来の痛みがあります。
・筋肉、腱、靭帯(関節包)…多いのは腸脛靭帯、鵞足、膝蓋靭帯、大腿四頭筋、の部分です。
これらの組織は、鍼灸整体や運動療法によるアプローチが可能ですので、炎症の鎮静、トリガーポイント施術や血流促進を狙い、関節内の痛みの場合と同じく、膝に負担がかかりにくい運動パターンになるように調整を行います。